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私が1ヶ月参加したのは、胃腸検査を専門とするクリニックです。とても有名なクリニックで日本では総理大臣を診察するほど素晴らしいクリニックです。スタッフ数は10数名と小規模ですがNYらしく、スタッフの出身は、日本・アメリカ・中国・台湾・カナダ・フィリピンとバラエティーに富んでいました。 インターン内容 【1日目】 インターン初日はどんな仕事をさせてもらえるのかドキドキしながら迎えました。スパーバイザーの指示を仰ぐと『自由にやってくれていいからね』と一言。裏を返せば『自分で仕事は見つけてね』という事でした。何らかの指示が与えられる事を期待していた為、呆然。日本の病院でさえ働いた経験がなく、正直言って何をしていいかまったく見当も付かず、荒波の中に放り込まれた気分になりました。初日はどうしていいか分からず院長先生の書いた書籍や新聞などを読んで過ごしました。 【2日目】 出発前に日本のコーディネーターから『受身じゃダメだよ!自分から積極的に声をかけていかなきゃ!大事なのは社内営業よ!』とアドバイスを頂いた事を思い出しました。それは頭では分かっているつもりだけど・・・どんな仕事を『させてもらえるか』と指示が与えられるものだと考えていた事が甘かったと痛感。 そこで、受付けや保険、会計などの事務をしているスタッフ全員に 『Can I help you something?』 (何かできる事ある?)と声をかけてみる事にしました。しかし全員に『Oh! It's ok, no problem,』と笑顔で言われてしまい、何度聞いても結局私に出来そうな仕事は無し。スタッフとフレンドリーに話をするものの、このままでは仕事は何も覚えられないままインターンシップが終わってしまう・・・・と焦りとても弱気になりました。 【3日目】 考えた末、スタッフ一人に声をかけ、各々がやっている仕事を横について教えてもらう事にしました。仕事中悪いなと躊躇しつつ、『Can you tell me what you are doing now?』(今やっている仕事を教えてください)と話しかけると『Oh! Sure!』(もちろん!)とみんな快く教えてくれました。受付や予約の仕方、保険の請求方法、会計など、各々の仕事を担当している人について実務をこなしながら仕事を教えてもらいました。仕事を覚える糸口がやっとつかめ、嬉しかったです。もちろん、私の為に時間をとらせてしまっている事への『Sorry』と丁寧に教えていただいた事への『Thank you』は忘れずに言うようにしました。 【2週間目】 徐々に患者さんの対応も出来るようになり、事務系の仕事にもだいぶ慣れる事が出来ました。また、アメリカの保険システムも保険業務を通じて知る事が出来ました。待合室で患者さんとおしゃべりをするのもすごく楽しかったです。80歳くらいのおばあちゃん患者さんとペンフレンドになりました。 【3週間目】 この頃から主に胃腸検査のアシスタントをしました。事務系の仕事で自分で仕事を見つけなければ何も出来ない事を痛感していたので、胃腸検査アシスタントの仕事でもスタッフの仕事を見ながら自分で出来そうな事を見つけ分からない事はスタッフに質問しながら仕事を覚えていくと言うスタンスで臨みました。 ここで何よりも勉強になったのは検査中にドクターから胃腸の状態、病気、食生活との関連性などについて教えていただいた事です。しかし、始めは医療用語が分からないため、ドクターが言っている事が理解できず悔しい思いをしました。言葉が分からないという理由で学習の機会を失いたくなかったので、院長やドクターが書いた本を何冊も読み、また本屋で「Human Body」や「Anatomy(解剖)」等の書籍を買い込み、胃腸内部の用語や機能について家で必死に勉強しました。また、偶然にも人体内部模型展がNYで開催されていた為、勉強の為に見に行きました。日本で少しは勉強してくればよかった・・・と後悔しました。 だんだんと勉強を重ねるうちに医学用語もつかめ、話も分かるようになり、また自分から積極的に質問できるようになりました。胃腸の事はもちろん、病院経営・管理上大事な事も教えていただき、非常に多くの知識を得る事が出来ました。 また、大きな総合病院から派遣されてくるドクターにその総合病院に連れて行っていただき、アメリカのクリニックと総合病院の双方を見る機会を得る事ができました。 【インターンシップを終えて】 始めの数日は、新しい環境で何の指示も無い上、何の仕事をしたらいいのかまったく分からず『自由放任』の厳しさを肌身で感じました。しかし、戸惑い、右往左往する中で頭を悩ませながらも解決策を見出し成果を上げられた事は私にとって大きな自信につながりました。当初の目的であった日米の医療に関する考え方・制度の違いや病院運営などを学ぶ事が出来たのみならず、人間の臓器・機能・病気・食生活との関連性について興味を持つきっかけもつかめました。さらに将来は大学院進学で病院経営を学びたいと言う目的を持つ事も出来ました。総じて、充実したインターンシップにする事が出来たと思います。 今回の経験を通じて、インターンを成功させる上で私が最も大切だと思う事は、参加するインターン生自らインターンシップを計画するくらいの積極性・貪欲さです。ホスト企業で『どんな仕事をさせてもらえるか?』ではなく、『どんな仕事をしたいか?どんな仕事が出来るようになりたいか?』という意識を強く、明確に持つ事インターンシップを成功させるキーだと思います。インターンシップをより充実にさせるためには、ある程度の失敗は許され、やりたければ何でもチャレンジし得るインターン生という立場を利用し、自分がやりたい仕事を自ら作っていく気概が必要です。 ホスト側は、インターン生が『これがしたい・学びたい』という声には最大限応えてくれますが、逆に躊躇し何も言わずに待っていては『何もしたくないのかしら。』と思われてしまいます。また、分からない事や不満に思っている事はスーパーバイザーやスタッフに聞く事が成功への道だと思います。
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